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検体検査とは、患者さんより得られた血液・尿・糞便・喀痰などの臨床材料(検体)をもとに、その成分の分析や微生物の有無などの検査を行うことです。これらの結果が、病気の発見、医師の診断の補助や、治療薬選択の一助となります。岡山療護センターでは院内で以下のような検査を実施しています。
● 生化学的検査 ● 血液学的検査
● 血清学的検査 ● 微生物学的検査
神経生理検査とは、患者さん自身の身体を使って、心臓や脳、肺などの機能を調べる検査です。心電図検査、脳波検査、誘発電位検査、超音波検査、呼吸機能検査などの検査があります。当センターで実施している検査を紹介します。
● 心電図検査
● 脳波検査
● 誘発電位検査
当センターでは患者さんの状態を把握するため以下のような検査も行っています。
患者さんの身体に、感じることができないぐらいの微弱な電流を流し、体の水分量や脂肪量を検査します。また、得られた情報から計算することで、筋肉量やタンパク質量、骨塩量なども求めることができます。これらの結果をもとに、体重設定や、食事のカロリー量の設定などが行われます。
MRI装置
GE 社製
Signa HD xt 3.0T
MRI(磁気共鳴画像)は、強い磁石と電波を使って体の状態を画像化する検査装置です。当院のMRIの特徴として3テスラーという非常に高性能な磁石が使われているため他機種に比べより鮮明な画像が得られ、高度な検査が可能です。
検査時間は、30分~1時間程度かかります。痛みはありません、しかし装置の振動音があり、またうるさく感じますが、人体への影響もないとされ、とても安全な検査装置です。
次のような方は、検査を受けれない場合があります
なお、頭部領域ではf MRI(脳機能画像)、DTI(神経線維路の描出)、MRS(MR spectroscopy)、PWI(灌流画像)などの画像を積極的に活用して診断精度の向上につとめております。
CT 装置
TOSHIBA 社製
Aquilion ONE(320 列)
CT(Computed Tomography)の略で、X線を回転しながら照射し透過したデータをコンピュターで計算し画像化し内部構造を検査する装置です。(簡単に言えば輪切り写真です)
本年2月に装置更新により、東芝社製 Aquilion ONE(320 列)が導入されました。本装置は、面検出器(Area Detector)を搭載しており、0.5mm の断層画像を320枚(160mm幅)の画像を一度に撮影可能です。これにより脳、心臓、関節、頚部等を1回転でスキャン完了出来ることはもちろん、4 次元画像データ(「3 次元画像:立体画像」+「1 次元:時間軸」)の収集が可能となり、人体の動きまでも観察することができ、形態、動態、機能診断に必要な情報が短時間で収集できます。
また画質を保ちながら、ハードウェア・ソフトウェアの両面から被爆線量を大幅に低減出来、低被爆で高画質の検査が可能です。
CT 検査では、血管の描出や病変部をより詳しく診るためには、静脈から造影剤という薬剤を注射しながら撮影することもあります。
SPECT CT 装置
SIEMENS 社製
Symbia T2
ごく微量の放射性医薬品を投与し、検査対象の臓器や組織の集積状態をガンマカメラを用いて撮影します。骨シンチでは全身の骨の画像を、脳では脳の血流の評価、心臓では心筋の状態を診断します。
ガンマカメラを回転させながら断層画像を得る検査は、SPECTと言われています。
本装置は、ガンマカメラとCT 装置が一体となっており、SPECT 画像とCT 画像をずれなく重ね合わせが可能であって、診断精度の向上が可能となります。
X 線 TV 装置
HITACHI 社製
CUREVISTA
人体をX線透視、撮影、診断する装置です。X線の検出器には、FPD(フラットパネルディテクター)というのを搭載しています。
この装置の特徴は、通常は人を乗せた台が動きますが、この機器は人が乗った検査台の上下左右動はありません。安全性・操作性を非常に考慮した設計となっています。仕組みは透視撮影時検出器のみ駆動することにより画像を読み取れるという構造だからです。もちろん画像のデータはデジタル化され保存されます。
消化管のX線透視をはじめ、多目的な検査に使用できます。
X線骨密度測定装置
HOLOGIC 社製
Discovery - W
X線を利用して、軟部組織と骨の減弱の割合を計算し、骨密度を測定します。体を動かさない様にして寝ているだけで検査がおこなえます。
骨粗鬆の診断に有用であり、骨密度を知ることで骨折の予防につながります。
また筋肉量や脂肪の量も計測することが出来、最近話題となっている筋肉減少症(サルコペニア)の診断に有効です。
低レベルのX線を使用しています。標準動作では、受診者にかかる線量は0.35mSVで標準胸部X線撮影とほぼ同被爆線量です。